有名な個所だけでもツボを知っておくと便利かも
女性でも汗をかきやすく、夏場や気温が高い日には汗だくになってしまう人は多いですよね。
目に付きやすい顔の汗はこまめに拭けば目立ちませんが、意外と見落としがちなのが脇の下にかいている汗、いわゆる脇汗です。
脇の下を汗ふきシートでさっと拭いても既に服にまで染みこんでいることも多く、腕を上げると洋服の脇の下部分が脇汗によって色が変わっている、なんてことも。
ここでは脇汗が多く出てしまう原因と、脇汗を止めるツボについて解説していきます。
そもそも脇汗はなぜ出るのか。
私達人間が汗をかく主な理由は、体温調節のためです。
炎天下の下で運動をし続けると体温は上昇しますが、人の身体は汗を大量にかくことで気化熱を利用して体温を下げる働きがあるのです。
つまり、人間が汗をかくのは健康な状態を維持する上で欠かせない行為といえますね。
とはいえ、汗をかきっぱなしでは困ってしまうのも事実ですね。

そこでオススメしたいのが、脇汗をピタリと止めるツボです。
ツボ押しはお手軽で、コストもかからないため、咄嗟の汗止めに最適です。
汗を抑えるツボはいくつかありますが、その中でも顔や脇の下などの上半身に特化したツボだと、
- 屋翳(おくえい)
- 大包(だいほう)
などが有名ですね。
屋翳(おくえい)ってどこだろう
屋翳は乳首より上、大体指2本から3本分ほどの位置にあるツボです。
汗を瞬間的に抑制することができるツボとして知られており、特に顔や脇汗をはじめとする上半身から流れる汗に効果がありますよ。
バストアップにも効果があるといわれているツボなので、女性には一度でふたつの効果が得られるのも嬉しいですね。
大包(だいほう)ってどこだろう
大包は脇の下のあたりにあるツボです。
指をみぞおちに当てたら、そのまま肋骨をなぞるように横へ動かし、ちょうど脇の下の真下にあります。
屋翳と同じように、上半身の汗を抑える効果がありますよ。
また、全身の倦怠感や胸のつかえ、肋間神経痛などを緩和させるなどの効果もあるため、上半身の不調の際に押してみると良いでしょう。
ツボ押しによる効果の有無は人によって違うため、全ての人が効果を実感できるわけではありません。
しかし、真夏でも着物を着て、きっちりお化粧をしている京都の舞妓さんが、汗だくになってお仕事をする姿を見せないのは、腰回りをぎゅっとしめている帯が、屋翳や大包といった脇の下や胸元のツボを刺激しているからだとも言われているんです。
汗が止まらない時や脇汗が気になる時には、ご紹介したふたつのツボを押してみてください。
ツボ押しはコスト面でも◎な脇汗対策
脇の下にじわりと滲む脇汗、女性なら何とかしたいというのが本音ですよね。
暑い日に電車に駆け込んだものの、汗びっしょりで脇の下から出た汗が洋服を濡らしていると、恥ずかしくてつり革に掴まることもできません。
特に汗っかきの方は、どうにかして脇汗対策をしたいと考えていることでしょう。
脇汗や汗対策には様々な方法がありますが、その中でもオススメのものをコスト面からご紹介していきます。
冷たいもので体温を下げる方法
最も手早く、コストもかからないのは、冷たいもので体温を下げる方法です。
オススメはキンキンに冷えたペットボトルを用いるものです。
冷たいペットボトルのドリンクはスーパーやドラッグストアに売っているので、外出先でも比較的手に入れやすく、コストも数百円しかかからないのが嬉しいですね。
冷えたペットボトルを血管に押し当てることで体温の上昇自体を抑え、汗を止めることができますが、冷やす場所はどこでも良いというわけではありません。
汗をかきやすいことからついつい額に押し当ててしまいがちですが、実際はリンパ節に当てて冷やすと効果的ですよ。
- 首の後ろ
- 脇
- 左鎖骨下
- 太腿の付け根
- 膝裏
の5カ所ですが、外出先で太腿の付け根や膝裏を冷やすのは難しいですよね。
人目がある場所で冷やすなら、やはり首の後ろや左鎖骨下がオススメですよ。
この方法の難点は、近くにお店がなければ実行が難しい点です。
自動販売機が少ない屋内や、オシャレな商業施設、四方を木々に囲まれて商店が少ない環境では、すぐに実行することができない場合もあります。
自宅で凍らせておいたペットボトルを持ち歩くという手もありますが、500mlでもそれなりの重さになりますし、バッグの中身を圧迫するというデメリットもあります。
コストがゼロで、道具を持ち歩く必要もない方法はないものでしょうか。
そんな方にオススメしたいのが、ツボ押しです。
顔や脇の下など、上半身の汗を止めるなら、屋翳と呼ばれるツボを押すと良いですよ。
ツボは、見ただけではどこにあるか分からないのでちゃんと押せているか不安に感じるかも知れませんが、大体の位置を押すだけでも効果があります。
また、コストがかからず、汗をかいたらその場で実践することができるので、是非とも試してみてください。
脇汗の原因は予期不安?ツボで緊張を和らげる
脇の下にじんわりとかいてしまう汗、もしかしたらそれは暑さだけが理由ではないかもしれません。
そもそも汗には、上昇した体温を下げる体温調節の目的でかく汗と、緊張した時にかく汗の2種類があります。
そして脇の下には体温調節の汗を分泌するエクリン腺と、ワキガの原因ともいえる強烈なにおいの素となる汗を分泌するアポクリン腺が集中しています。
緊張したことによる精神性発汗は、エクリン腺とアポクリン腺、両方から分泌されるため、緊張しがちな人はエクリン腺とアポクリン腺からWで発汗してしまうのです。
脇汗が多いと自覚している人は、脇汗パッドなどで対策をしていますが、時には脇汗パッドでは追い付かないこともありますよね。
また、脇汗は気になるけどたまにはノースリーブの服を着てオシャレを楽しみたいし、仕事などの都合でノースリーブを着なければならないということもあるでしょう。
予期不安が原因の一つ
脇汗で悩んでいる人は、予期不安を抱いてしまいがちです。
予期不安とは、過去に特定のできごとから嫌な思いをしたことがあると、それが潜在意識にまで擦り込まれ、無意識に緊張状態を引き起こしてしまうというものです。
予期不安によって脳の発汗中枢が刺激されてしまうため、大量の脇汗をかいてしまいます。
日頃から脇汗でお悩みの方や、汗に嫌な思い出が紐付けられている方ならなおさらでしょう。
過去に汗で嫌な思いをした事がある人は、人前に出たり何らかのきっかけがあると発汗への不安を抱いて緊張し、交感神経が刺激されて短時間に大量の汗が出ます。
元々汗について悩んでいるので、それがまた嫌な思い出になって、その結果「予期不安」の悪循環に陥ってしまうのです。
短時間で効果を求める方法は色々試して
短時間で脇汗を止める方法はいくつかありますが、メジャーなのはやはり制汗剤の使用ですね。
最近では様々なメーカーから出ている制汗剤には、汗を抑える効果があるのはもちろんですが、予期不安を抱えている人にはお守り代わりにもなります。
制汗剤を使用することで安心感が得られるので自信回復に繋がり、緊張が解れます。
最後に、脇汗でお悩みの方が覚えておくと良い脇汗対策に、ツボ押しがあります。
ツボ押しは汗をかいたらその場ですぐにできるので、覚えておくだけでも安心感を得られますよ。
汗の抑制に効果があるツボはいくつかありますが、中には人前ではちょっと押しにくい部位もあります。
外出先や人前で行うなら、拳を作った時に小指の付け根あたりの飛び出た部分にある「後谿(こうけい)」が良いでしょう。
長い歴史を持つツボで脇汗を止める
急にぶわっとかいた脇汗を止めるのは、容易ではありません。
しかしいつまでも汗だくでいては服がぐっしょり濡れて汗じみになってしまいますし、女性ならお化粧も崩れてしまいますよね。
これから人に会わなければならないというタイミングの汗だと、すぐに引いてくれないと困ることだってあります。
そういう時にオススメしたいのが、ツボ押しです。
ツボ押しは、ツボがある場所さえ分かっていれば指でぐっと押すだけなのでとてもお手軽な汗の抑制方法です。
ツボの箇所によっては場所を選ばず押すことができるので、覚えておくとお守りを得たような安心感がありますよ。
しかし、そもそもツボ押しは本当に効果があるのか。
その点について疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
ここではツボの歴史や効果について解説していきますね。
ツボ押しってそもそも信頼できるのか
現代日本でも広く知られているツボ治療ですが、そのルーツは古代中国まで遡ります。
東洋医学においては2000年以上の歴史を持つツボ治療ですが、気になるのはやはり効果があるのかという点ですよね。
確かにツボは身体の外から特定の部位を押すというシンプルなもので、メスを入れたり特別な検査をするわけではありませんから、効果を疑う人がいるのも仕方がないかもしれません。
しかしツボ治療の効果はWHO(世界保健機関)にも認められているものなんですよ。
ツボ治療の歴史は長いですが、それ故に世界中に広がっており、その治療法は国によって差異が生じていました。
たとえばツボの名称やツボの位置は国によって違いましたが、これらの違いを極力排除し、名称の統一などがされるようになったのが2000年頃です。
ツボ治療は今後もいっそうの発展をとげることでしょう。
ツボは身体の至る所にあり、全てを把握するのは難しいです。
しかし大抵のツボは、特定の効果に特化しているため、数あるツボの中でも「発汗を抑制する」効果があるものだけを覚えておけば大丈夫ですよ。
発刊抑制効果があり、外出先でも手軽に押せるツボなら、「後谿(こうけい)」がオススメです。
後谿の場所を見付けるのは、とても簡単です。
まず、左右どちらかの手で握り拳を作ります。
その時、小指の付け根のあたりに少し盛り上がった場所ができますよね。
そこが後谿です。
後谿への刺激は自分の手に軽く触れているようにしか見えないため、人目が多い場所で押しても不審がられることはありませんよ。
登壇などで大量の脇汗をかいてしまった場合に良いですね。
汗を止めるならこのツボ!人前でも大丈夫
突然大量の脇汗をかいてしまった場合、汗を止めたいならツボを刺激すると良いですよ。
人の身体にあるツボは361個と言われており、ツボによって効果も様々ですが、中には汗を抑制するものもあります。
しかし、ツボは全身に分布しているため、中には自分一人では押しにくいものや、人前で押すにはちょっとためらわれる場所にある、なんてことも。
たとえば、脇汗や顔の汗をとめる効果がある「大包(だいほう)」というツボは、みぞおちから肋骨にそって脇の下の真下へ指を動かしたところにありますが、人前でこの場所を刺激する様子は、周囲からは少々奇妙な行動に見えてしまいます。
「屋翳(おくえい)」というツボも同様で、場所は左右の乳首の3センチから5センチほど上、乳房の付け根のあたりにあるツボなのですが、自分の胸部を人前で触れるのはためらわれますよね。
多くの人が集まる場で登壇しなければならない。
そんな時に緊張で脇汗をかいてしまう人は少なくありません。
汗を止めるためにツボを押したいけど、人目がある。
そんな時にピッタリのツボをご紹介します。
人前でも違和感なく押せるツボ
脇の下の汗を止めたい、そんな時にオススメのツボは、実は左右の手の周辺に集まっています。
手ならば、胸元や脇の下などと違い、人前で押していても特に問題がない場所ですよね。
手にある汗を止めるツボの中でも、一番見付けやすいのは「後谿(こうけい)」というツボです。
後谿は小指の付け根近くにあるツボですが、簡単な見つけ方としては、握り拳を作ると良いでしょう。
手を握り締めた時、小指の付け根に膨らみやしわができますよね。
これは横紋と呼ばれるもので、その先端にあるのが後谿です。
後谿は脇の下や顔からの汗を止めてくれますが、元々は後谿がある場所を起点にして手、腕、方、首、側頭部へと繋がっているツボのため、それらの部位にも効果があります。
この他では、「陰げき(いんげき)」と「合谷(ごうこく)」も押しやすい場所にあるツボです。
陰げきは手首の小指側にあるツボで、掌を上に向けた時に手首の付け根から肘に向けて1.5センチほど下にあります。
陰げきは汗の抑制以外に、心筋梗塞、狭心症、心悸亢進などの心臓に関連した症状の改善に効果があるとされています。
合谷は親指と人差し指の骨の付け根が交差する、手の甲側にあります。
合谷は様々な効果があるツボで、風邪のひき始めや、頭痛、歯の痛み、目・顔に関する症状など、幅広い問題に効果があります。