緊張やストレスは事故を起こさないためには必要な事
普段、汗っかきでもなければ暑がりでもないのに、性格的には真面目な人や用心深い人、優しい人がこうした精神的発汗に悩まされています。
では、運転中は力を抜き、リラックスしてのんびりとした気分で運転した方が良いものでしょうか。
答えは勿論NOです。
緊張のし過ぎはよくありませんが、気の緩み過ぎた状況での運転は事故原因の見落としに繋がります。
そもそも集中力を増し、パフォーマンスを上げるのに緊張は不可欠な要素であり、一概に悪いものではありません。
運転に慎重になっている事、それ自体は事故を避ける点では重要な、誰しも持っていた方が良い備えです。
緊張してはいけない、緊張するのが悪いと強く思い詰めない事が、精神的発汗に対して有効です。
脇汗パッドをつけることで、「汗をかいても大丈夫だ」と考えてみる、汗をかいてしまった時の備えとしてアルコール消毒など即効性の高い脇汗・脇の臭い対策アイテムを用意しておくなど、安心して汗をかける状況にしてしまうのも精神に余裕が生まれます。

ある専門家は脇汗をかきにくくするテクニックとして「汗をかかない」と自分に言い聞かせるのではなく、「汗をかこう!」と逆に開き直った思考をする事を勧めています。
また、こうした脇汗が多汗症やワキガなのではないか、と心配する声もあります。
脇から汗がたくさん出る病気は実在し、症名を腋窩多汗症(えきかたかんしょう)といいます。
脇は元々汗腺が特に集中しており、汗をかきやすい部位です。
多汗症かそうでないかのラインは汗の量のみならず、汗や汗ジミを気にしてしまう事で日常生活に支障がでている度合もまた判断基準になります。
例えば
- 運転中だけと思っていた脇汗も思い返してみれば緊張する時全般にあった
- そういえば習慣になって気にしていなかったけれど昔から汗ジミが気になって1日に何度もシャツを交換している
など、汗をかく事に由来して不便が生じてはいないでしょうか。
多汗症は症状によっては健康保険が適応されます。
たかが脇汗とは思わずに最寄りの病院、皮膚科クリニックなどに相談し、専門家の助力を得る事も選択肢として覚えておきましょう。
運転する前に対処できる心強いアイテムがたくさん
- 手が離せない運転中に脇腹に汗が伝う感触を感じて気が散ってしまう
- 運転が終わると想像以上に汗ジミが出来てしまっていた
など、運転中の脇汗は緊張しがちな人の悩みの種です。
こうした緊張やストレスによる発汗は精神性発汗とも言われており、主に初心者ドライバーに多く見られる現象です。
しかし運転に慣れていても上司や恋人など、緊張する相手を乗せている時、或いは性格が真面目で慎重な人は運転しているだけで交感神経が刺激され、汗が活発に放出されてしまいます。
苦しむ人も少なくないこの現象も、自分がそうした体質だと自覚出来たならば、次回以降の同じ状況に対して対策を立てる事が可能になります。
脇汗用の対策グッズを常備して、脇汗を気にせず運転できる環境を作ってみましょう。
ニオイを防ぐ事前の対策とは
まず、脇汗で気になる点は臭いです。
脇の下から出る汗はタンパク質や老廃物などが含まれた成分の濃い汗で、これらが細菌によって分解されることで臭気を発生します。
つまり、運転前に予め殺菌してしまうことで、数時間程度の運転ならば臭気を大幅に抑えることが可能です。
- 医療用アルコール
- アルコール消毒ジェル
がオススメです。
薄く塗布する分にはすぐ揮発するものですが、きちんと揮発を確認してから車に乗らないと車内にアルコール消毒の独特な匂いが漂ってしまうので注意が必要です。
また、体質上アルコールに弱い、皮膚がかぶれてしまう人には向きません。
しかしそういった人に向けて、アルコールフリーで殺菌効果のあるボディシートも販売されているのでそちらを利用するのも良いでしょう。
特に美容会社が開発しているシートは保湿成分を配合しているものが多く、消毒後の肌荒れ対策が同時に可能です。
汗を抑える事前の対策とは
次に、運転中に出てくる汗への対策です。
殺菌・消毒で菌は減らせても、流れてくる汗は止められません。
肌を清潔にしたことで効果を発揮するのは制汗剤、シートやスプレーといったデオドラント商品です。
人によっては効果が感じられない、臭いがしてしまうとも言われる制汗剤ですが、あくまで汗を抑えるものであり、既に肌についている菌を殺菌する効能はあまり無いものが殆どです。
その為、きちんと細菌を除去した上で使用しなければ消臭効果は薄らいでしまいます。
制汗剤を使っても汗ジミが出来てしまうほどの発汗であれば脇汗シートの出番です。
特に下着に貼るタイプならば、肌に直接貼るよりも負荷がかかりません。
こうした対策をする事で心に「汗をかいても大丈夫」という余裕がうまれ、それが精神性発汗を何よりも緩和してくれます。
悩みの声が続々と届くけど、実は誰もが経験者?
脇汗、脇の臭いは恥かしくて中々共有できないデリケートな話題です。
それだけに一人で抱え込みがちになってしまいますが、SNSで「脇汗 運転」と調べてみると、ほとんど毎日のペースで運転中の脇汗について悩みが呟かれています。
- 若葉マークで高速道路に挑んだ大学生
- はたまた仮免教習中で緊張したという人
- 久しぶりのMT運転で緊張していた人
- トラック運転中に風が強くて脇汗が吹き出てきた
など、その状況は多種多様です。
老若男女や年齢、職業を問わず誰かが脇汗に悩みながら運転していた事が判ります。
脇汗に悩みながら運転するあなたが今日すれ違った車の中にも、或いは同じ悩みを抱えた運転手がいたかもしれません。
運転中に脇汗が出てくるのは、運転に対する緊張やストレスによって生じる精神性発汗と、緊張やストレスの有る無しに関係なく生じる多汗症が考えられます。
前者は運転への慣れで緩和される事もありますが、後者は状態によっては皮膚科クリニックなど汗の専門機関への相談が推奨されています。
特に脇から汗が多くでる多汗症は腋窩多汗症(えきかたかんしょう)と名付けられていて、日常生活に支障を出ている程度によっては健康保険の適応もされる、れっきとした病気である為です。
多汗症には他にも掌や頭部といった体の一部、局所で発生するものもあれば、全身に発生するものもあります。
多汗症ならば医療機関による治療の可能性もありますが、精神性発汗は本人の気構えも解決の糸口になります。
しかし緊張している時に緊張するな!と強く思っても余計に意識してしまい、更に緊張を招いてしまいます。
体が緊張状態にある時、汗が止まらなくなるのは自律神経の働きによるものです。
極度の緊張を和らげるリラックス法や呼吸法
運転中に自分が極度に緊張していると気付いた時は、可能ならば
- 一旦車を止める
- スピードを緩める
- または赤信号で止まった時に深呼吸をしてみましょう
深呼吸は自律神経をリラックスさせ、活発だった働きを落ち着かせます。
汗の放出が抑えられる効果が期待できる他にも、緊張状態ではつい力が入って浅くなりがちな呼吸にも良い効果があります。
深呼吸が行われると脳や体の末端まで酸素が行き渡り、ガチガチだった身体自体もほぐれていきます。
運転途中で完全に脱力してはいけませんが、適切な緊張感と安心感は汗のみならず事故の予防にもつながります。
制汗剤や脇パッドや脇シートなど、具体的に脇汗を防げる道具を使う事で、より「汗をかいても防いでくれる」という安心感が得られるでしょう。
運転前からの準備が重要なんだって!?
慣れない車の運転中、ドライバーを悩ませるのは緊張から溢れてくる脇汗です。
多汗症といった病気でなくとも、緊張すると多くの人は体から汗を流します。
中でも汗腺の多い脇からは緊張やストレスといった刺激、温度による刺激の双方から発汗を促されてしまい、脇汗が自覚出来てしまう程に流れ、目立つ汗シミが出来てしまいがちです。
自分が汗をかくと判っていれば脇汗パッドやシート、殺菌消毒ジェルなどで脇汗・臭いに対する予防策は作っておけますが、肉体への対処だけではなく車の運転に対する緊張緩和のアプローチもまた、脇汗対策に有効な対処になり得ます。
人間の身体は緊張によって体が強張ります。
この体の強張りは細かく分解すると、
- 呼吸が浅くなる
- それにより手足の毛細血管に酸素が行き渡らなくなる
- 循環が滞って新陳代謝が落ち込む
- 脳の働きが悪くなる
こうした状態になっています。
一見、緊張状態=興奮状態で体は活発になる印象がありますが、実際は脳の機能が落ちているので視野も狭く、実は危険な状態になっています。
車の運転に対する緊張緩和の具体的な方法とは
まず、車に乗る前に手足を緩める運動、深呼吸をしておきましょう。
車の運転が苦手な人は、車に乗る前から緊張して手足が強張り始めています。
- 手首足首をプラプラさせる
- 拳を強く握って緩めるのを繰り返す
- 首をゆっくり左右に倒すなど
汗をかかない程度の運動で構いません。
ブレーキを踏む足、ハンドルを握る手、視界を確認する頭といった、運転で使う箇所の首の筋肉をほぐしておきましょう。
指先までほぐすことで血行が良くなるので、新陳代謝が行き届きやすくなります。
深呼吸には新陳代謝や、脳・細胞の働きに重要な酸素を多く取り込む効果の他にも、自律神経の興奮状態を抑えてくれる働きがあります。
運転中にもゆっくり深い呼吸を心掛ける事で、脇汗が出にくい落ち着いた体の状態を維持できます。
運転に対する考え方を変えることでも十分効果が期待できる
次に、運転中の考え方です。
目的地までに行く間、前に車が居ない状態なら運転が苦手な人でも気楽ですが、渋滞などで車に囲まれるとどうしても緊張が生じてきます。
しかし幅寄せしてくる・煽り運転をされるといった特殊なケースを除き、運転者が見るべき視点は基本的には前の車との車間距離と動きのトレースです。
道路に穴や物が落ちている場合、前の車がまず避けるので自分も同じタイミングで避ければ良く、ブレーキやカーブを曲がるタイミングも見せてくれるお手本にもなります。
春や秋など過ごしやすい季節は窓を開け、夏や冬はエアコンで適切な温度を保つことで温度由来のストレス発生を予防できます。
制汗用品の補助を得ながら、汗を気にせず車に慣れていきましょう。
同乗者が居るのに脇汗が出ちゃうのは恥ずかしいからその場で出来る対処法を教えて
社会人になると家と会社とを行き来する一人の運転の他にも、上司や同僚を乗せたいつもより緊張する運転をする機会が増えます。
まして、気になる人や恋人と一緒にするドライブでは、心が弾みながらも緊張してしまうものでしょう。
しかし、緊張しながらの運転には大きなリスクが生じます。
それが精神的発汗による脇汗、汗ジミです。
汗っかきの人や多汗症の人はこうした状況下で勿論汗が出ますが、普段そんなに汗をかかないタイプの人でも脇汗が出てしまう事があるのがこの精神的発汗です。
緊張した時に出てくる手汗、足の裏の汗は放置してしまうと徐々に臭気を発生する源になってしまいます。
普段汗をかかない人でも、車の運転にまだ自信が無く、誰かを乗せた運転に緊張がでてしまうなら汗対策の準備は重要です。
臭いが発生する原因は早めに対処するのがおすすめ
オススメなのは、出社や待ち合わせで一度運転を終えたなら、すぐにトイレなどで最初の運転でかいた汗を拭い、靴に除菌スプレーをするなど臭い対策をしてしまう事です。
デリケートな話なので堂々と話題に上がる事こそありませんが、脇汗はボディシートやデオドラント、脇汗パッドといった商品が多種多様に存在しているほど、一般的に悩まれている問題です。
ドラッグストアにはアルコール消毒はかぶれて苦手な人、メンソールが苦手な人などに向けてアルコールフリー、メンソールフリーのボディシートが販売されています。
一人の運転で出ていた汗とそれを分解しだした細菌、双方を除去しておけば、その後脇汗が出てもすぐさま菌が繁殖して臭いだす可能性は低まります。
使いやすい消毒用品を使うべきですが、肌環境の事を考えるならば、なるべく保湿効果のある物を選ぶのが望ましいです。
深呼吸や換気を行うことで気持ちを落ち着かせよう
次に、同乗者が居るのに脇汗をかきだしてしまった時の対処法です。
不慣れな運転に同乗者が居れば緊張してしまうのは当然で、緊張で汗が出てくるのも人間の機能上仕方がありません。
汗はかいて当然と構えて、あとは深くゆっくり呼吸をして、発汗を促してしまう自律神経を落ち着かせていきましょう。
まずは落ち着くことが汗を抑える事に繋がります。
事前に除菌をしていればすぐさま臭いだすものではありませんが、気になるようなら断りをいれて窓を開けての換気や外気導入のエアコンを入れれば、車内の空気は篭らず外気に拡散します。
また、自分では臭っていないと思っても、同乗者が鼻を頻繁にすするなど落ち着きがない動作をしていた場合、臭い始めているかもしれません。
その場合はすぐにそれとなく換気をして、相手に臭いへの我慢を強いらせないようにしましょう。